〈えほん〉「アリになった数学者」文・森田真生 絵・脇阪克二
長壁綾子 (2019年3月1日付 東京新聞朝刊)
数学者はアリになった。6本の脚は簡単にあやつることができ、目はほとんど見えないが苦ではない。数学者は地上2ミリの世界に輝きと刺激を感じた。
数学者は、アリたちと数学について語りたいと願った。アリたちに人間の数学、数は理解されるだろうか-。
本書は「1とは何か」という問いから発想して書かれた。私たちが疑うことなく使っている数は、いろんな見方、とらえ方ができるものなのかも。
大きな数学の宇宙の入り口へ、アリたちが導く。
1404円。福音館書店=電03(3942)1226。
0
なるほど!
0
グッときた
0
もやもや...
0
もっと
知りたい