子どもの野球離れを食い止めよう 2年で1000人減…栃木県で関連10団体が協議会設立
小川直人 (2020年12月28日付 東京新聞朝刊)
野球人口の減少に歯止めをかけようと、栃木県内の野球関連団体が集まり「栃木県野球協議会」(江部達也理事長)を設立した。未就学児や小学生の野球体験会、指導者育成のための講習会などの普及活動に各団体が連携して取り組み、プレーヤーの裾野の拡大を目指す。
スポーツ障害予防の講習会も
プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの「栃木ゴールデンブレーブス(GB)」を運営する栃木県民球団とJABA県野球連盟、県野球連盟が発起人となり、県高校野球連盟、県中学校体育連盟野球専門部、医師らでつくる「野球医療サポート栃木」など計10団体が参加する。
野球教室のほか、子どもたちが安心して野球に取り組めるよう肘・肩検診、スポーツ障害予防の講習会を開く。保護者の理解や協力を得るため、保護者向けの情報交換会や講演会のほか、一般参加者とともに野球人口を考える座談会なども開催する。
協議会は全国20都道府県に
栃木GBが拠点にし、昨夏の全国高校野球選手権大会では作新学院が8強まで進むなどしている栃木県内でも野球人口の減少は深刻だ。協議会によると、2年前は280チーム、4675人が参加していた県内の学童野球は現在、236チーム、3585人と、1000人規模で減っている。
少子化とスポーツの多様化に伴う競技人口減の対策は、参加団体共通の悩みになっている。同様の協議会は新潟県や北海道など約20都道府県で活動を始めているという。
活動資金を集めるためクラウドファンディングも検討している。江部理事長は「一丸で活動を盛り上げ、野球を通してスポーツ振興や健康増進など地域にも貢献したい」と話している。
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