我孫子市初のフットサル場が10月オープン 「子どもが安心して活動できる場所に」 照明や駐車場も

牧田幸夫 (2022年9月11日付 東京新聞朝刊)
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フットサル施設工事中の現地に立つ小川さん。来月上旬のオープンを目指す=我孫子市で

 千葉県我孫子市で初となるフットサル施設が10月上旬のオープンを目指し、同市中里のJR成田線湖北駅近くで工事が進んでいる。市内でサッカースクールを運営する小川武さん(36)が、コロナ禍で活動場所の確保に苦労する中、「サッカーに夢中な子どもたちのために」と自前で造ることを決断。事業費1800万円のうち、クラウドファンディングで100万円の支援を募集している。

サッカースクール運営の小川さんが企画

 線路沿いの約1000平方メートルの敷地に、人工芝のフットサルコート1面を整備する。防球ネットで覆い、発光ダイオード(LED)の照明器具を設置。駐車場も20台分整備する。サッカースクールのほか、個人参加型フットサル(個サル)やレンタルコートとしての利用を想定している。

 小川さんは東急レクリエーション(東京)勤務時代、県内のフットサル施設の運営とサッカースクールの指導を12年間行い、2018年に独立。幼児・小学生対象のBBAサッカースクールを立ち上げた。BBAは「少年よ、大志を抱け」を意味する「Boys be ambitious」から採った。

 スクールに通う子どもたちはコロナ前は60人いたが、現在は28人に半減。自前のフットサル施設の建設は以前から考えていたといい、今回、コロナ禍のタイミングで条件に適した物件が見つかり、着工を急いだ。完成後を見据え「子どもたちが安心して安全に活動できる場所にしたい」と語る。

星野市長が応援 クラファンも受付中

 小川さんは千葉県立流山東高校時代は、流山選抜チームの主将を務め、卒業後は千葉県リーグなどで活躍。現在は我孫子市シニアリーグでプレーしている。民間施設ながら、小川さんの取り組みには市もバックアップしていきたいという。

 我孫子市出身のサッカー選手には、オーストリアで活躍する中村敬斗選手らがおり、星野順一郎市長は「今回のフットサルコート整備で、我孫子のサッカーがさらに活気づき、日本や世界を舞台に活躍する選手が出てくるのではないかと夢が膨らむ。市民の皆さんと一緒に完成させましょう」とエールを送っている。

 支援はクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で9月30日まで受け付けている。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年9月11日

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