〈えほん〉「つきのこうえん」文・竹下文子 絵・島野雫
長壁綾子 (2023年8月30日付 東京新聞朝刊)
るなちゃんは寝る前に、お母さんに本を読んでもらうのが大好き。だけど、今夜はお母さんがなかなか来てくれない。
ベッドの上で待っていると、ねこのミモが窓をかりかり引っかいている。「外に何かいるの?」。窓を開けると、男の子が現れた。「つきのこうえんに遊びにこない?」。るなちゃんは、ふわんと浮かんで、パジャマ姿の子どもたちが大勢遊ぶ「つきのこうえん」へ-。
壮大で幻想的な夜の世界を水彩と日本画の混合技法で描く。満月の夜に繰り広げられる、日常とは異なる世界へと誘う美しい物語。
1595円。パイインターナショナル=電話03(3944)3981。
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