ドッジボール大好き! 日本代表選手が教えてくれたテクニックよりも大切なこと【こども記者が行く!ドッジボール編】

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日本代表の小松裕也選手(右端)と篠原謙生選手(左端)と記念撮影

 東京すくすくなどによる体験イベント「こども記者が行く!ドッジボール上達のひみつ発見ツアー」(コナミスポーツ協賛)が8月26日、杉並区の高円寺みんなの体育館で開かれました。小学3年~6年の5人が「こども記者」となり、ドッジボール2025年度日本代表選手に取材。実際にプレーも体験して新聞にまとめました。

日本代表選手に聞く!ドッジボールをプレーするときに大切なこと

 ドッジボールが上手くなりたい!という熱意に満ちて体育館に集まった子どもたち。こども記者としての心得と質問するときのコツを記者から教えられた後、早速、ドッジボール日本代表の小松裕也選手と篠原謙生選手を囲んで取材開始。日本代表選手を前にして、緊張すると思いきや次々と質問が飛び出しました。

 「どうしたらボールを上手くコントロールできますか」との質問に、篠原選手は「あの人に向かって投げよう、というのではなく、あの人の胸に投げようとか、目標を立てるとコントロールも良くなりますよ」とアドバイス。「速い球を投げるコツはありますか」との問いには「助走をつけ、勢いをつけるのが大事」と小松選手が答えてくれました。

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小松、篠原両選手に熱心に質問するこども記者たち

 小学生にはおなじみのドッジボールですが、日本代表がいることを知らなかったという人も多いのでは。二人とも、小学校の頃に出会って以来ドッジボールが大好き。大人になってもずっと続けていられるのも好きだからこそ。篠原選手は「日本は、ドッジボールのプロがありません。だから日本代表になっても、それだけでは食べていけません。僕は保育士をやっていて、体操教室を立ち上げました」。篠原選手は「僕は、ドッジボール教室とか、いろんなところで(ドッジボールを)やっています。ユーチューバーとコラボもしているので、是非見てください」と話してくれました。

 今年11月にアジアカップがあり、それに勝てばワールドカップに出場です。小松選手は「是非、応援してください」と子どもたちに呼びかけました。

  二人は、個人の技術もさることながら、チーム力を上げることが大事と強調。「自分だけでなく、仲間の調子が悪かったりする時もあります。チームみんなで協力しなければ勝てません」と小松選手。こども記者は助け合うことの大切さを学びました。

日本代表直伝!上達のひみつとは…

 選手取材の次は、ドッジボール教室です。この日は体育館主催の教室が開かれ、こども記者たちは、近隣の小学生35人と一緒に教室に参加。教室の先生は小松選手と篠原選手です。まずは「よける」「投げる」「とる」の基本練習から始めます。

 はじめに、「ドッジ」は「よける」という意味なのだと教えてもらいました。足にボールが来たときによけることを想定して、全員でジャンプ。おなかにボールが来たらエビのポーズ、頭に来たらしゃがむという3種類のよけ方を練習しました。

よける練習をする子どもの写真

エビのポーズでよける練習

 次は投げる練習です。コントロールをつけて投げる方法は子どもたちの関心が高いテーマです。小松選手が子どもたちに「(相手に)向けるものが3つあります。何でしょう?」と聞くと、「足」「目」「手」とズバリと言い当てました。

ドッジボールの投げる練習をする女の子の写真

 2人1組になり、ボールを投げてキャッチ。床に思い切りボールを叩きつける練習もしました。体を大きく使って、速く、強いボールを投げる練習です。篠原選手が床に叩きつけたボールが体育館の天井に当たって跳ね返ってくると、子どもたちから歓声が上がりました。

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小松選手からコントロールの付け方を教わる

 教室の後半は、内野と外野に分かれてゲーム。小松選手から「お皿作って、お皿作って」という声がさかんに飛びます。これは、ボールをキャッチする際の秘訣。ボールが来たら両手で抱きかかえるような姿勢をつくって、という意味です。

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ボールをキャッチする姿勢の練習。コツは「お皿を作る」こと

 途中の作戦タイムでは、子どもたちが円陣を組み、相手とどう戦うか考えました。「ひざのあたりをもっと狙って…」など、いろいろなアイデアを出し合いチームワークはバッチリ。

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後半はゲーム形式に

 保護者はコートの外から、子どもたちのプレーに拍手と声援を送りました。「投げるのが得意な子もいれば、捕るのが得意、よけるのが得意な子もいる。ドッジボールは、全員が楽しめるスポーツだと感じた」と子どもたちの様子を見て語ってくれました。

ドッジボールが上手くなった!誰かに伝えるために新聞にまとめてみよう

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小松、篠原両選手に質問するなどしながら新聞づくり

 締めくくりとして、こども記者たちは新聞づくりに挑戦。記者から新聞の書き方を説明した後は、取材メモを読み返しながら、何を書くか考えます。「ゲーム中に転ばないようにするには、どうすればいいですか」と追加で選手に質問する子も。小松選手と篠原選手が早速、身ぶり手ぶりを交えて「重心を低くするのが大事」と教えてくれました。

ドッジボールの受け方を習うこども記者の写真

重心を低くするコツを学び練習するこども記者

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篠原選手にサインをもらいピース

取材を終えて

こども記者たちは、日本代表選手から、コントロールの付け方などドッジボールの極意を教わるとともにチームワークの大切さを学びました。「新しい友達ができた。また参加したい」と息を弾ませて話していたのが印象的です。小松選手は「仲間のミスにドンマイと前向きな声が出る。それが強いチームの特徴」と語っていました。私も取材のお手伝いをしながら、助け合う大切さをあらためて学んだ一日となりました。

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会場の高円寺みんなの体育館で

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