休みがちな中学生へ「給食センターに食べにおいでよ」 八王子市で今月から
布施谷航 (2023年2月16日付 東京新聞朝刊)
学校を休みがちな中学生の居場所をつくろうと、八王子市は、市内の全3カ所の給食センター(愛称・はちっこキッチン)内で給食の提供を始めた。同級生らと同じメニューの給食を食べたりセンター職員と交流したりして、学校や社会とのつながりを持ってもらう狙いがある。八王子市教育委員会によると、こうした取り組みは珍しいという。
予約なしでOK「安心できる居場所に」
給食の提供は2月から実施。休みがちな生徒に、学校から「はちっこキッチン招待状」と、月ごとの献立表を届ける。生徒は、食べたいメニューが提供される日にセンターを訪れ、食育スペースなどで給食を食べる。予約は不要で、午前11時半~午後1時に受け付ける。
八王子市教委は学校や保護者と連携した上で、学校に通えない子どもたちに図書館や児童館などの公共施設を「第三の居場所」として提供しており、給食センターの利用もその一環。市教委の担当者は「休みがちな生徒にとって安心できる居場所の一つになってくれたらうれしい」と話している。
実施している給食センターは元八王子、南大沢、元横山の3カ所。いずれも地域の食に関する活動を支援する食育スペース「はちっこルーム」を整備しており、生徒が食事を取れる場所として活用するという。2023年度から2024年度にかけてオープンする楢原と寺田の給食センターでも給食を提供する予定だ。
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