親も子どもも心に響く「戦う哲学者」村田諒太さんの言葉 羽生善治さんや三浦雄一郎さんとの対談から
今川綾音 (2023年6月2日付 東京新聞朝刊)
子どもの成長に伴い、親自身もこれまでの人生経験や困難との向き合い方が試されるような場面が多くあります。今回は、容易に答えが出せない問題にぶつかった時、指針となるようなアスリートの言葉を取り上げているコラム「アディショナルタイム」をあらためて紹介します。
切り替える力とは 「挑戦」の意味とは
スポーツ取材歴30年の谷野哲郎記者が担当する連載では、第一線で活躍するアスリートの思考や練習法に焦点を当てています。最新回では2回にわたり、ボクシングの元世界チャンピオンで、3月に現役引退を発表した村田諒太さん(37)の言葉を伝えています。
負けた時に「切り替える能力」、「挑戦」に踏み出せない子どもたちへのメッセージ。「戦う哲学者」と呼ばれ、示唆に富む言葉で多くの人々を魅了してきた村田さんと、将棋の羽生善治さんやプロスキーヤーの三浦雄一郎さんらとの対談から、含蓄のあるやりとりをピックアップしています。
谷野記者自身も折に触れ、村田さんに子育ての相談をしているそうです。「中学最後のサッカーの大会でPKを外して負けてしまい、見ていられないほど落ち込んでいる息子に、どう声を掛けたらよいか分からない」「高校受験を控えた子どもが、スポーツの強い学校を選ぼうとしているが、親としては将来のことを考えて進学実績も重視してほしい」
それに対する村田さんの答えは、ぜひ東京すくすくのサイトでじっくり読んでいただければと思いますが、こんな言葉が印象的です。「事実の意味づけを未来からすることが大切」「人の期待で生きていく必要はありません」。助言には、親だけでなく子どもたちにも知ってほしい考え方が詰まっています。
村田諒太さんの記事など、連載「アディショナルタイム」の過去記事はこちらから読めます。
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