かわさき宙と緑の科学館が50周年 プラネタリウムで記念番組 29日まで
石川修巳 (2021年8月13日付 東京新聞朝刊)
川崎市多摩区の生田緑地内にある「かわさき宙(そら)と緑の科学館」で、プラネタリウム50周年記念番組「かわさきの星空50年」の投影が行われている。
「公害のまち」の子どもたちに美しい星空を
科学館の開館は1971年8月15日。当時「公害のまち」と呼ばれた川崎の子どもたちに、「美しい星空を見せたい」との願いを込めた施設だった。藤田智也館長は「この半世紀の川崎の星空とともに、当時の思いも伝えたい」と語る。
今月1日に科学館前で撮影された川崎の夜空には、3個の明るい一等星を結んだ「夏の大三角」や木星、土星が輝く。13日未明には、三大流星群のひとつ「ペルセウス座流星群」が極大となり、その後も数日は流星が見える可能性があるという。
流星観察、寝転んでぼーっと眺めるのがコツ
学芸員の内藤武さんによると、空の開けた場所に寝転んで空全体をぼーっと眺めるのが、流星をたくさん見るコツという。
「見上げてごらん夜の星を」と歌って人々を勇気づけたのは、1985年8月12日の日航機墜落事故で亡くなった川崎市出身の歌手、坂本九さん。今年は生誕80周年の節目でもある。
「かわさきの星空50年」の投影は29日まで。月曜休館。問い合わせは科学館=電話044(922)4731=へ。
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