子どもがぐずったときの切り抜け方、高祖さんが指南 「感情的にならない子育て」本の第2弾
奥野斐 (2019年11月23日付 東京新聞朝刊)
子どもの言動に困ったり、イライラしたりしたときの場面別の切り抜け方や子どもへの声掛け方法を、東京都足立区在住の子育てアドバイザー、高祖常子(こうそ・ときこ)さん(59)が本にまとめた。「対応の選択肢を知り、子どもの気持ちを尊重した折り合いの付け方を見つけて」と話す。
食事、お風呂、寝かしつけ… つい感情的になってしまったら
タイトルは「こんなときどうしたらいいの?感情的にならない子育て」(かんき出版)。「たたかない」「怒鳴らない」と決めて子育てする大切さを説き、2017年に出版した本に続く第2弾だ。
多くの実例を基に、食事やお風呂、寝かしつけ、外出先、保育園や学校などの場面ごとに、子どもがぐずって困ったときや、感情的になってしまったときの対処法を整理した。
例えば、おもちゃの片付け。親は1つ片付けてから次のおもちゃを出してほしいが、高祖さんは「複数出していることで、遊びが広がることもある」と話し、遊びの最後に一斉に片付けることや、歌や競争を取り入れて親子で一緒に片付ける方法などを紹介する。
一方、散らかっている状態にストレスを感じる親は、子どもが遊んでいい範囲やおもちゃを決め、そこだけは目をつぶるなど折り合いを付ける。「子どもの気持ちを尊重し過ぎて、親が無理することのないよう、できることとできないことの線引きも大切です」
「いろんな対処法を持ち、親子関係を客観的に見るヒントに」
「しつけ」名目の体罰禁止を明記した児童虐待防止法などが、来年4月から施行される。高祖さんは「親と子の気持ちは違い、それぞれに大事にされるべきもの。親の都合のいい方に導くのではなく、いろいろな対処法を持ち、親子関係を客観的に見るヒントになれば」と話す。216ページ、税別1400円。詳しくはかんき出版のホームページへ。
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