絵本の読み聞かせで文部科学大臣表彰 久喜市「かばさんのおはなし会」
寺本康弘 (2022年6月21日付 東京新聞朝刊)
埼玉県久喜市を拠点に活動する絵本の読み聞かせボランティア団体「かばさんのおはなし会」が、子どもの読書意欲を高めるすぐれた活動をしているとして、文部科学大臣表彰を受賞した。
手遊び、わらべ歌、折り紙プレゼントも
かばさんのおはなし会は2004年に結成。久喜市立栗橋文化会館図書室を拠点に週1回、幼児や児童向けに読み聞かせをするほか、子育て支援センターでも月に1、2回実施している。乳児が初めて本に出合う「ブックスタート」の活動もしている。
読み聞かせの会では、子どもたちと手遊びやわらべ歌でも交流し、何度も参加すると折り紙で作ったこまや飾りをプレゼントするなど楽しい工夫がちりばめられている。
メンバーは現在11人。受賞について「長くやってきたことが評価されてうれしい」「私たちが子どもたちから楽しい時間をもらっている」などの感想が聞かれた。
代表の奈良千鶴(ちづ)さん(62)は「活動を続けてきてよかった。これからもデジタルにはない紙の質感、色彩など大切なものを伝えていきたい」と話した。
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