川崎の小6「このちゃん」心臓移植が成功 渡米はせず国内で 集まった寄付金5億円は「救う会」が協議へ

北條香子 (2023年7月13日付 東京新聞朝刊)
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五十嵐好乃さん(このちゃんを救う会提供)

 進行性の拡張型心筋症を患い、米国での心臓移植を希望していた川崎市幸区の小学6年生、五十嵐好乃(この)さん(11)を支援する「このちゃんを救う会」は13日、好乃さんが国内で臓器提供を受け、移植手術に成功したと発表した。

昨年11月から募金 3月に目標達成

 臓器移植法のガイドラインでは「臓器提供者と移植患者の情報が相互に伝わることがないように」とされているとして、移植の時期は明らかにしていない。移植や渡米費用として集めた5億円超の寄付金については救う会でどうするか協議し、報告するとしている。

 救う会は「ドナーのご冥福を謹んでお祈りするとともに、ご家族のご決断に心より感謝申し上げます」とコメントを出した。

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昨年9月に補助人工心臓を装着した五十嵐好乃さん(このちゃんを救う会提供)

 救う会は昨年11月に募金活動を開始。円安の影響で以前の事例より約1.5倍の5億4000万円に目標金額を設定していたが、為替相場が円高方向になったことなどから、今年3月に5億円に下方修正し、達成した。渡航準備を進めていたが、好乃さんが体調を崩したとして、準備をいったん取りやめると4月に会のウェブサイトで報告していた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2023年7月13日

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