かき氷をむさぼり食べる息子になんとも感動〈ヨッピーさんの子育て日記〉3

お祭りでかき氷を食べる長男

夏好きな子どもに育てるぞ
夏! 夏である! 僕は無類の夏好き人間なので、独身の頃は毎年「ええい! 仕事はいったんお休みじゃい!」みたいな勢いで仕事の調整をしつつ、奈良の吉野や埼玉の秩父に遠征しては、キャンプだの川遊びだのに遊び暮れる日々を送っていました。テンションが一番高い季節が「夏」なのである。
なので子どもが生まれてからは「夏好きな子どもに育てるぞ!」「子どもたちが大きくなったら家族でキャンプに行くんや!」なんて思いながら、子どもたちの好きなプールやお祭りなんかにせっせと連れて行っております。こちらの写真はそんな時の一こま。
お祭りで長男がかき氷をむさぼり食べているところを撮ったのですが、彼が慣れない手つきで氷をすくっては一生懸命口に運ぶ姿を見て、なんとも感動してしまったんですよ。というのも、大人になった今では、こういう何の変哲もないかき氷なんて、スマホ片手に惰性で食べちゃうじゃないですか。なのに、長男は汗だくになって一心不乱にかき氷を食べてるんですよ。「ああ、こうやって何かに夢中になるみたいな経験、長らくしてないなぁ」なんて思ってしまった。
何かに夢中になれる経験を
「大人になる」ことでお酒も飲めるようになるし、いろんな場所に行くことができるようになるし、それが素晴らしいものであることは否定しない。だけど、年を重ねるにつれていろんなものが「知っているもの」「経験したもの」に変わってしまい、「何か新しいものに夢中になる」みたいな経験はだんだん減ってきている気がする。
そんなことを考えているともういい年になってしまった44歳の自分を考えた時、「あとどれくらい『新しい経験』『夢中になれる経験』が残っているのかなぁ」なんて寂しさを覚える一方、「でもこうやって子どもたちと一緒に過ごしていれば、彼らが何か新しいものに出会い、興奮している姿を間近で見ることもできるし、それによってその感動を少しでも分けてもらえるかな」なんて思ったりもします。こういう時に、「ああ、子どもを育てるって、いいなぁ」ってしみじみ思うんですよ。
そんなわけで親バカな僕は今年の夏もせっせと子どもたちを連れ、「未知なる感動」を求めていろんな所に出かけているのですが、「そろそろ夏が好きになったんじゃないか?」と思って長男に「夏と冬、どっちが好き?」と聞いたら「ふゆ!」と元気よく返ってきました。彼いわく、「冬はサンタさんにおもちゃをもらえるから」だそうです。サンタかー。サンタはなかなか強敵だなー。
ヨッピー
ライター。著書「育児ハック」で家事時短術を発信し、3歳長男と1歳長女の子育てを楽しむ。
なるほど!
グッときた
もやもや...
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たしかに、子育てしていると子供がいかに「今」を大事にしているのか痛感します
大人が言う「あとでいいじゃん」を泣きながら全力で阻止して「今やりたい」と主張してくる時、煩わしさと同時に、今が大事なんだなとしみじみ思います
まぁそれでもやるべきことの優先順位はあると思いますが、夢中なことは大事に見守ってあげたいです