3歳の息子と思いっきり遊べる夏はあと7回だけ?〈ヨッピーさんの子育て日記〉2

埼玉・秩父の川で遊ぶ息子
親より友達を優先して遊ぶようになる
SNSに流れてきた、とある言葉が頭から離れなくて困っている。それは「子どもと思いっきり遊べる夏は、10回しか来ない」というもの。なんだかめちゃくちゃ切なくなってしまった。
考えてみると確かにそうである。特に男の子なんて、小学校の高学年になれば親より学校の友達を優先して遊ぶようになる。僕だってそうだった。小学生の長い長い夏休みに祖父母の家に行き、親と一緒に川で泳いでプロレスごっこをし、縁側に座ってスイカの種を飛ばしていた夏は、せいぜい小学校の低学年まで。高学年くらいからは、近所の公園で友達とセミ捕りに熱中していた記憶があるし、祖父母の家にも子どもだけで行くようになった。親は川岸から僕らを見守るだけで、遊ぶのはもっぱら子ども同士である。
つまり「親が子どもと思いっきり遊べるのは、せいぜい10歳まで」なんですよね。ということは僕が3歳の息子と思いっきり遊べる夏は、あと7回しか来ないことになる。なにそれ。めちゃくちゃ切ないじゃん…!
ずっと幼いままでいてくれてもいいのに
それに、子どもの成長はめちゃくちゃ早い。2歳くらいまでの息子は「お菓子が食べたい!」とじだんだを踏んで泣きわめくことも多かった。内心「怒ってる姿もかわいいな…」と思いながら「ダーメ!」と叱っていたのに、最近は「お菓子はご飯食べたらね」と言うと「もうっ!」と言いながらも割とすんなり受け入れるようになり、「ぼくはこれが食べたい!」とじだんだを踏んで怒る息子の姿はあまり見られなくなってしまった。
言葉もそう。以前の息子は「ごちそうさまでした」がうまく言えなくて、小さな手を合わせながら「とたてちた!」と言うのがかわいくて、「もっかい! もっかい!」と何回もリクエストしてやってもらっていたけれど、今ではしっかり「ごちそうさまでした!」と言える。成長してできることが増えるのと同時に、かわいい姿がみられなくなることも増える。成長がうれしい半面、寂しくもある。ずっと小さいまんまで居てくれてもいいのに。
そんな親の気持ちはつゆ知らず、息子は自分が成長することを楽しみにしているようで、「大きくなったらシュワシュワ(炭酸飲料)飲める?」とか「大きくなったら自転車に乗るんだ」とか「大人になったらおさけを飲む」とか、本人がやりたいことをいろいろと教えてくれる。そんな時にふと、「大人になったら、一番したいことはなに?」と改めて聞いてみたら「ぱちんこ!」と返ってきました。パチンコかぁ。
ヨッピー
ライター。著書「育児ハック」で家事時短術を発信し、3歳長男と1歳長女の子育てを楽しむ。
なるほど!
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