子どものブラジャーはいつから? 胸の成長「3段階」に合わせた選び方を解説
ワコールの調査結果「初経前後4年間で3段階」
「成長には個人差があるので、ブラジャーをいつから着けるかは人によって違う」。そう話すのは、小学4年から中学3年の女の子と保護者らを対象に、下着メーカー「ワコール」が開く下着教室「ツボミスクール」で講師を務める谷本貴子さん(56)だ。
ワコール人間科学研究所は2011年までの35年間にわたり、4~18歳の約4500人を調査。「子どもの胸は初経前後の約4年間、3段階で変化する」という結果をまとめた。
第2段階は伸縮性、第3段階は樹脂製ワイヤを
乳頭周辺が膨らむ第1段階は、初経の1年以上前の時期だ。乳頭が敏感になってチクチク痛んだり、服の上から乳頭の膨らみが目立つようになったりしたら、下着を見直す合図。この時期は、胸部が二重になったキャミソールやタンクトップなどがお薦めだ。
第2段階は初経前後。胸の輪郭が分かるようになって、次第に硬くなる。この時期は胸の成長が著しいため、伸縮性のあるブラジャーがいい。胸が揺れることへの人の目を気にせずに済むため、必ず着用してほしいという。
初経後1年から3年ほどまでが第3段階だ。胸は立体的に丸く、人生で最も硬くなる。この時期に着けたいのは、柔らかい樹脂製のワイヤ入りブラジャー。布だけでは支えられなくなった胸を、圧迫感なくしっかり支えるのが目的だ。大人用のブラジャーのワイヤが主に金属製なのは軟らかい胸の形を整えるためで、「子ども用とは役割もワイヤの形状も違う」と谷本さん。変化が大きい時期なので、3~4カ月に一度は採寸したい。
時代とともに早まる成長 親の話で心の準備を
ワコール人間科学研究所の調査によると、11歳で第2段階以上に胸が膨らんでいる子どもは1980年は46%、2000年は63%、2014年は75%と成長が早まっている。
小中学校の養護教諭を31年間務めた金沢大准教授の森慶恵さん(54)によると、胸が膨らみ始めると痛い場合があることや、母親が少女時代に感じたブラジャーへの気持ちなどを、体が変化する前から話しておくと、子どもは心の準備ができる。さらに、タンクトップ型など抵抗の少なそうなタイプをあらかじめ用意しておけば、子どもが使いたいと思った際にすぐ着けられる。
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