それって詐欺カモ?立川の小学生が啓発アニメ制作 立川駅前ビジョンで放映中
佐々木香理 (2022年3月24日付 東京新聞朝刊)
ニセ電話詐欺の被害を食い止めようと、東京都立川市立第二小学校の6年生グループが啓発アニメ動画を作った。自分たちでストーリーを考え、キャラクターの声も担当した。JR立川駅北口と南口の大型ビジョンで放映が始まり、駅の利用者らに注意を呼び掛けている。
ストーリーを考え、声優も務めました
アニメは、カモの姿をした5人組の戦隊「カモレンジャー」が主人公。電話口で家族や警察官らを装ってだまそうとするサギの姿をした犯人と戦いながら、家族や地域のきずなを力に、詐欺から身を守る手段を紹介する。「あらかじめ決めた合言葉で家族本人かを確認する」「通話内容を録音する機器を使う」などの撃退方法が、それぞれ「合言葉アタック」「安心バリア」といったカモレンジャーの必殺技として登場する。
6年の高橋憧太朗(しょうたろう)さん、松本希紗斗(きさと)さん、新井樹(たつき)さん、橋詰友亮さんが担当。これまで市の啓発ポスターなどで使われたキャラクターデザインをもとに、4人で戦隊アニメ風のストーリーを考案し、絵に合わせてせりふを仕上げた。
立川市内で高齢者の詐欺被害が多発しているニュースを見たのを機に、大型ビジョンに家族で親しめるアニメを映して啓発を呼び掛けようと考えた。子どもたちの夢をサポートする地元の市民団体「ウドラ夢たち基金」の支援を受け、2月に完成させた。
アニメは1分50秒と30秒の2種類。YouTubeの「立川市動画チャンネル」で配信し、30秒の動画は立川駅北口と南口の大型ビジョンで1時間に1回流れる。高橋さんは「それぞれの家庭で詐欺に気を付けるきっかけにしてほしい」と話した。
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