中学受験のリアルな体験談が続々…「翼の翼」著者・朝比奈あすかさんインタビューに反響

(2022年8月19日付 東京新聞朝刊)
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記事に寄せられた悩みや質問を、朝比奈あすかさん(右)にあらためてインタビューした「東京すくすくオンライン講座」

 中学受験をテーマにした小説「翼の翼」の作者・朝比奈あすかさんに、親の心理や心構えを聞いた記事「中学受験で『毒親』にならないために」を先月、公開しました。朝比奈さんは、自身も子どもも中学受験の経験者。記事にも、親やかつての受験生の立場からリアルな体験談が届いており、親が関わる度合いが強くなりがちな中学受験の難しさが浮き彫りになっています。

 十数年前に子どもを受験させた60代の女性は、「当時は塾に言われるがまま難関校を目指して、金銭感覚がまひした状態で全ての講座を受けさせた。模試の結果に親子で一喜一憂し、ストレスをぶつけ合い、ひどい言葉を浴びせたこともあった」と振り返ります。子どもは今も「中学受験がこれまでの人生で一番の黒歴史だ」と言うそうです。

 親子関係が崩れたり子どもの心の傷になったりするケースを知る子ども相談員の60代男性は、「合格後、援助交際をする子や人間関係ができず引きこもる子、不合格で非行に走る子も。受験にまつわる影の大きさにがくぜんとする」。

 30年以上前に受験した40代の女性は、「自分の希望で女子校を受けたが不合格に。ガッカリしたが、勉強に関しては一切干渉せず、習い事も続けさせてくれた母親には今でも感謝している」とし、「受験に向いていない子もいると思うし、親が追い詰める事件もある。わが子をしっかり見つめて、子どもの気持ちも尊重してあげて」と訴えます。

 寄せられた悩みや朝比奈さんへの質問を、あらためて本人に聞きました。すくすくオンライン講座として8月末、紙面とサイト、動画で伝えます。

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