この夏、こども記者が取材に奮闘 質問するのって意外と難しい…!
山中裕子 (2022年9月2日付 東京新聞朝刊)
この夏、子どもたちに特別な体験を贈りたいと、都営交通と東京すくすくの共催で「夏休みわくわくキャンペーン」を開催しました。
イベントは大きく分けて2つ。こども記者が都営地下鉄、都電、都バスの裏側を取材する「わくわくこども探検隊」と、駅やバスのマナーを啓発するアナウンスをTOKYO MXのキャスターから学ぶ「なりきりアナウンサー」です。想像をはるかに超える応募があり、60倍の高倍率となったコースもありました。
こども記者には東京新聞オリジナルの「こども記者手帳」を配布。記者としての心構えや取材前の準備を促し、当日の取材に挑みました。地下鉄車庫での新型車両見学や、都電の貸し切り列車への乗車、都バス運転手になりきってのドアの開閉体験に大興奮でした。
しかし体験だけが目的ではありません。驚きの中から、疑問に思ったこと、もっと知りたいことを車両工場や車庫の担当者にこども記者として質問するという使命があります。
頭の中に湧き上がる「?」を言語化し、質問することは意外に難しいもの。どう質問すればいいのかとためらう子どもたちを前に、先生役となった本紙記者がまず質問してみせます。すると次は自分の番だとばかりに、手を挙げて続く姿が見られました。子どもたちから飛び出す質問に、「待ってました!」と準備してきたメモを取り出す車両工場の担当者の笑顔が印象的でした。
制作した絵日記や壁新聞は今後、東京新聞や東京すくすくのサイト、都営交通の各媒体で紹介予定です。こども記者たちの取材の成果をぜひご覧ください。
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