〈中倉彰子さんの子育て日記〉54・ヒーローは藤井聡太さん!
将棋会館の道場で
将棋界のホットな話題といえば、14歳でプロ棋士になった藤井聡太さんでしょう。プロ入り後は公式戦18連勝、どこまで記録を伸ばすのか注目を集めています。
聡太さんは、子ども時代から大の負けず嫌いで有名で、また「詰め将棋」(玉を捕まえるパズルのようなもの)を解くのが、群を抜いて速かったそうです。
「フジイソウタはこの上で対局しているの?」。16連勝がかかった今月4日には、末っ子のシンと私は、東京・将棋会館の2階の道場にいました。
「聡太さんは大阪での対局だから、ここにはいないね」「そうなんだ…」。シンはちょっとガッカリした様子。シンの将棋熱はまだまだ続いていて、時々、将棋会館の道場にも行くようになりました。
道場は千駄ケ谷(東京都渋谷区)にあり、バスと電車を乗り継ぎ、ちょっとした遠足気分。小学1年生になった4月からは、電車も子ども料金がかかるようになり、切符を手に持ち、誇らしげです。
「道場」といっても、誰でも気軽に行って楽しめる場所です。将棋教室とは違い、対戦が主になり、係の人が自分のレベルに合わせて対戦相手を選んでくれます。レベルに差がある場合は「駒落ち」というハンディをつけます。特に将棋会館の道場は、子どもがたくさんきていて、いろんな子と指すことができます。
連勝のご褒美は「置き駒」
シンは、最初のうちは「ママ、近くにいて」と心配そうでしたが、将棋が始まれば私のことなど全く目に入らず、楽しそうに指しています。何局か指し、私もおなかがすいてきたので「お昼ご飯を食べに行こう」と言うと、「えーまだ指したいのに~」。なかなかその場を動こうとしません。「次は、お弁当買って来ようよ」。食べに行く時間がもったいないので、ほかの子たちと同じように道場隅のベンチで食べたいようです。
たくさん連勝をすると、ご褒美に将棋グッズがもらえます。「置き駒」をもらってニコニコのシン。選んだ駒は「龍」。「これをそろえたい!」。この日は合計21局指したシン。まだまだ指せると豪語しています(笑)。
自宅に帰ると、次女のマキが「シンどうだった? 級は上がった?」と気にしてくれています。最近、マキは「まわり将棋」が好きでハマっています。
シンの今のヒーローは、プロ棋士の「羽生善治三冠、佐藤天彦名人、渡辺明二冠、そして、藤井四段」のようです。(プロ棋士)
なるほど!
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