災害時に赤ちゃんが泣いても気兼ねしないで 妊産婦や乳児専用の避難所 逗子市が設置します
砂上麻子 (2023年2月2日付 東京新聞朝刊)
逗子市は地震などの大規模災害時に妊産婦と乳児、その家族を受け入れる福祉避難所を、同市久木の学校法人「聖和学院」に設置すると発表した。同法人と地元医師会、県助産師会と協定を締結した。避難所には助産師が常駐し、医療的サポートが受けられる。妊産婦や乳児専用の避難所の開設は神奈川県内初となる。
助産師が常駐 家族も受け入れ
受け入れの対象は妊産婦と乳児のほか父親や家族。242人を収容可能で主に体育館を使用し、被災者の体調によって教室も利用する。災害時の対応の訓練を受けた助産師が常駐して妊産婦の心身のケアを担当するほか、医師がオンライン診療などで支援する。
災害が発生した場合、妊産婦らにもまず最寄りの避難所に立ち寄ってもらい、そこで専用避難所への入所の可否を判断する仕組み。
逗子市防災安全課によると、一般の避難所では乳児が泣き声を上げることに気兼ねしたり、授乳の際に他の避難者の目が気になるなど、妊産婦がストレスを感じることが少なくないという。市は2年前から、福祉避難所の設置に向けて準備を進めてきた。
市役所で1月30日に、桐ケ谷覚市長のほか、聖和学院の武藤正理事長、逗葉医師会の田嶋博雄会長、県助産師会の岡本登美子会長が出席し、協定が締結された。桐ケ谷市長は「災害が起きれば一番苦労する妊産婦や乳児を持つ方に専用の場所が提供できるのは心強い」と話した。
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いい隔離ですね、もう一つの大きなメリットは性犯罪の防止ができるという事。避難所で男性からそういう暴力を受けたってハナシ、震災とかで聞きますし。こわいよね。