子ども限定の仮想商店街 おしごとして、お金をためて、出店してみよう 千葉市で11日
加藤豊大 (2023年11月9日付 東京新聞朝刊)
子どもたちだけで雑貨店やゲームコーナーを運営する、大人は入れない仮想商店街「つっがモール」が11日、千葉市若葉区都賀2の美しの森公園に出現する。地域住民や地元飲食店が催す「つっがフェスタ」の目玉イベントで、企画段階から小学生が中心となって準備してきた。来場した子はこの街で働くと特別な通貨がもらえ、自由な商売を考えて店を出すこともできる。
店員も来客も小学生までの子どものみ
「お客さんどれだけくるかな」。3日、若葉区の都賀コミュニティーセンター図工室で、小学生10人余りが集まり、開店準備を進めた。当日は「エコバッグやさん」や「おえかきペンダント」「わなげやさん」など、雑貨販売やゲーム、ワークショップの多彩な10店が並ぶ。
当日は来客も店員も、つっがモールに入場できるのは原則、小学生までの子どものみという。「うけつけ」で市民証とモールでできる仕事が書かれた「きゅうじんひょう」を受け取り、各店のスタッフとして働くと、通貨「ハッピー」(P)がもらえる。
ハッピーで買い物が楽しめるほか、500P(30~40分ほど働くと集められる)をためると、オリジナルのお店を出す側に回ることができる。さらに500Pは、モール外のつっがフェスタの飲食ブースなどで使える地域通貨「TG(つっが)」50円分に一度だけ交換が可能だ。
PTAら企画「自分の意見伝える機会を」
企画者の一人で地元の北貝塚小学校PTA役員の新井ありささんは「子どもらには、街づくりに積極的に関わることやお金のきちんとした使い方、上手にできなくてもいいから自分の意見を伝える重要性を学んでほしい」と話した。
つっがフェスタではこのほか、地元飲食店のキッチンカーや住民による音楽とダンスのステージが楽しめる。同小学校の児童や卒業生の保護者らでつくる「TUGGAプロ」がこれから本格化させる地域活性化プロジェクトのキックオフイベント。午前10時~午後6時(つっがモールは同3時まで)。入場無料。雨天時は翌12日の同時間に開く。
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