〈坂本美雨さんの子育て日記〉65・愛っていうのは増えるんだよ!
グラグラの歯が誇らしい、それも成長
子どもの成長は本当にさまざまだ。7歳4カ月の娘、もうすぐ、やっと1本目の歯が抜ける。最近は会う人会う人に口の中を見せたりしている。早い子は4歳ごろから抜けてもう生え代わり完了しているようで、うちは遅めだなぁ、と思いつつ心のどこかで安堵(あんど)したりしていた。
というのも、私自身が小さい頃からなにかと歯には苦労してきたため、トラウマもあって歯にまつわること全般に苦手意識が強いのだ。娘に歯医者さんに同行してもらう時は、恥ずかしながら、手をつないでもらいぎゅっと握りしめる。視線は手元のアニメに注がれたまま、母のおなかをトントンしてくれることもある。歯医者さんにはどんな親子に見えているのだろう…。
娘は、おびえる母を見ていても歯医者さんが怖いとは思わず、ちょっと痛いから歯医者行くね、と自分から言ってきたりして、へっちゃらなのだ。周りの子たちの成長がうらやましかったのか、下の歯がグラグラし始めた時はとても誇らしげで、そんなにうれしいものなのかとびっくりした。自分の成長の変化がうれしいと感じてくれるのは、親として幸せな気持ちだ。彼女は今、身体はもちろんのこと、頭も心も急成長のさなかにあることを実感する。
「姉」へのジェラシーも複雑になり…
もうすぐ、わたしのパートナーのような存在である猫のサバ美の手術がある。肝臓にできた大きな嚢胞(のうほう)を除去する手術で、そのことを考えると胸が苦しい。だからいつも以上にサバ美をケアし、一緒にいる時間を大事にしているのだけど、それに娘は複雑な思いのよう…。
愛してるよ、とサバ美をなでていると、少し離れたところで「じゃあ○○ちゃんは愛してないってことね!」とプイッとしてしまう。数年前からそんな姉妹のジェラシーはあったのだけど、より感情が複雑になってきたよう。サバ美が大事なお姉さんだと教え込みすぎて裏目に出てしまったのか、サバ美とママの間には踏み込めないなにかがある、と感じるせいで素直にサバ美をかわいがれない。
そんな様子を感じさせると、こちらもムキになり「サバ美とママはあなたが生まれる前から一緒にいたけど、愛っていうのは増えるんだよ! サバ美のことを変わらず愛しながらあなたのことも愛してる、一つだけしか選べないってことはないんだよ!」と熱くなってしまう。つくづく、愛に関して暑苦しい親子に成長している。(ミュージシャン)
なるほど!
グッときた
もやもや...
もっと
知りたい
いつも楽しく拝読させて頂いております。
美雨さんの文章は本当に温かくて大好きです^_^
歯医者さんでの様子も微笑ましく、親子が支え合って生きている感じが素敵だと思いました。
我が子も一人っ子女子ですが、なぜか母のことを守ろうと懸命な場面を見せてくれます。
気持ちが嬉しく、愛おしさ倍増ですよね♡
愛は増えるもの!なんと素敵な演説
愛って暑苦しいぐらいでちょうどよいと私は美雨さんから学んでいます♡
サバお姉ちゃん、手術頑張って!!!
本当の姉妹なんですね😌
猫にやきもち焼けるって
幸せ
それを本気で言える関係って素晴らしいと
成長した後本当にわかると思う
美雨さんの
今がそれを
もうすでに
感じさせる
人も動物も垣根のない関係
愛ですね!