母乳バンクを全国整備へ 低体重の赤ちゃんに無償提供 厚労省が来年度から研究

(2020年2月13日付 東京新聞朝刊)
子育て世代がつながる
 厚生労働省は12日、1500グラム未満の低体重で生まれた赤ちゃんに母乳を無償で提供する「母乳バンク」の調査研究を2020年度に始めると明らかにした。母乳バンクの「ドナーミルク」を全国の病院に届ける体制の整備につなげる。低体重児は平均的な体重で生まれる赤ちゃんより病気にかかるリスクが高く、母乳栄養が予防に役立つとの海外の研究もある。

現在は1カ所だけ 需要に追いつかず

 厚生労働省の渡辺由美子・子ども家庭局長は衆院予算委員会で「わが国における母乳バンクの有効性と安全性について、科学的知見の収集に取り組む研究を始める」と述べた。堀内詔子氏(自民)への答弁。研究期間は3年程度で単年度予算は1000万円。早ければ2023年度から事業化する。

 母乳バンクは、低体重の赤ちゃんに母親が母乳を与えられない場合に、別の産後の女性が寄付した母乳を無償で提供する仕組み。1500グラム未満の赤ちゃんは年間7000人ほど生まれており、ドナーミルクを必要とする赤ちゃんは年間3000人程度とみられている。

 日本の母乳バンクは現在、昭和大江東豊洲病院内の1カ所のみ。同病院は昨年、107人にドナーミルクを提供したが、需要に追いついていないという。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2020年2月13日

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