全国初、高崎市が双子・多胎児出産の産後ケアを拡充 利用回数を7回から12回に

安永陽祐 (2022年1月6日付 東京新聞朝刊)

写真 赤ちゃん

 群馬県高崎市は5日、産後1年未満の母子を支援する産後ケア事業について、4月から双子以上の多胎産婦の利用回数の上限を現行の7回から12回に拡充すると発表した。高崎市によると、多胎産婦への産後ケア事業の拡充は全国でも初という。

産後1年未満の母子が対象

 産後ケア事業は、産後の育児に不安があったり、家族から十分な支援が受けられなかったりする産後1年未満の母子が対象。産科医院などで、産後の心身の回復や育児指導などを受け、費用の一部を自治体が補助する。

 国は7回までを助成対象としているが、多胎産婦は心身の負担が大きく、利用状況が高い傾向にあるため、高崎市は独自に5回分を上乗せする。富岡賢治市長は「産後の母親への支援を手厚くし、子育て環境の充実を図っていきたい」としている。

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