出産は交通事故並みのダメージ…「産後リカバリー」に理解を あなたの悩みは?学識者と神奈川県がWebアンケート

志村彰太 (2023年8月27日付 東京新聞朝刊に一部加筆)

写真 赤ちゃん

目標は1万人 父親も回答できます

 ライフサイエンス分野の学識者らでつくる一般社団法人「日本リカバリー協会」(厚木市)と神奈川県は21日、出産後の母親が心身の回復に関して抱える課題を調べるWebアンケートを開始したと発表した。父親や医療関係者らも含めて1万人を目標に、1カ月ほどかけて回答を集める。

 神奈川県などによると、産後の女性の体には交通事故に匹敵するダメージがあり、精神的にも疲弊するが、ケアの必要性への理解は十分進んでいない。昨年、神奈川県が民間企業や学術機関などを結び付ける「未病産業研究会」の分科会と日本リカバリー協会は「産後リカバリープロジェクト」を開始。今回が初めての大規模事業という。

10月のシンポジウムで結果を発表

 アンケートでは、産前産後に関する課題や実践しているケア、相談できる人がいるかなど20項目を記入してもらう。集計結果は、「とつきとおか」にちなんで10月10日に開く予定のシンポジウムで発表。その後、浮かび上がった課題に関する研究を深める。

 アンケートは日本リカバリー協会のWebサイトで「【産前産後の課題に関するアンケート】へのご協力のお願い」のページから回答できる。9月20日まで。回答者の年齢は問わず、出産から時間が経過しても過去の経験を基に回答してほしいという。

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