川崎市の小学校でまたプールの水が出しっぱなし 2023年から事故相次ぎ、マニュアルを改定するも守られず

北條香子 (2025年8月28日付 東京新聞朝刊)
 川崎市教育委員会は27日、宮前区の市立有馬小学校で7月、20代の男性教員がプールへの注水を止め忘れ、16万7000リットルを出しっぱなしにしたと発表した。水道代約14万円の損害が生じたが、過失の程度などを考慮し、教員らへの賠償請求はしない。川崎市内では同様の止水忘れが相次ぎ、再発防止に取り組む中で再び問題が起きた。
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水の流出事故があった川崎市立有馬小学校のプール=川崎市宮前区で(川崎市教委提供)

損害14万円、教員には賠償請求しない

 川崎市教委によると、教員は7月17日午後2時ごろ、消防用水としてプールへの注水を始めたが、退勤前に止め忘れた。翌18日午前7時ごろに出勤して気付いて止めた。流出量は25メートルプール約0.7杯分に当たるとみられる。

 川崎市内では2023年5月、多摩区の市立稲田小学校で6日間注水し続け、217万リットルを流出させる事故が発生。市教委が校長らに損害の半額を請求したことが議論を呼んだ。昨年12月には川崎区の市立大島小学校でも止め忘れにより62万リットルを流出させたが、市教委は賠償請求しなかった。

 有馬小がこれらの事故を受けて改定したマニュアルには、止水を忘れないようにアラームをかけることとされていたが、守られなかった。落合隆教育長は「再発防止策に取り組む中で、再び事故が発生したことをおわびする」とコメントを発表した。

元記事:東京新聞デジタル 2025年8月28日

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