戸惑う小6…突然訪れた「最後の日」 新型コロナ対策で休校始まる 学童保育は支援員確保に必死
担任「勉強する時間を確保して」
「会うのが最後の友達もいて悲しい」。3日から休校する東京都板橋区立徳丸小。6年3組の七浦虎鉄(こてつ)さん(12)はつぶやいた。
担任の矢沢広一教諭(48)は「明日から春休みになるのではない。自分に負けず勉強する時間を確保して」と自宅で過ごす注意点や学習の進め方を伝えた。子どもたちは給食後、荷物整理をして学校を後にした。
当面は3~13日の臨時休校を決めた横浜市。この日が今学年で最後の登校日となる可能性もある中、みなとみらい本町小学校(同市西区)では、担任が健康観察票を配り「毎朝体温を測り、体がだるくないか、頭が痛くないかをチェックしてくださいね」と求めた。説明を聞いた女子児童は「外に出ないよう過ごしたい」と話した。
学童の指導員「無理しながら勤務」
一方、2日から臨時休校となった千葉県茂原市立東郷小学校の学童クラブでは午前7時半から小学1~4年生計31人を受け入れた。昼食前に指導員が一人一人の体温を測定したり、児童は密集しないよう1人分ずつ間を空けて座るなどして感染予防に努めた。
通常、16人の指導員が交代で勤務するが、突然の休校要請で午前中の人員が必要になり、運営する市社会福祉協議会が週末に非常勤職員を探した。毎年長期休暇中に勤務する4人の協力を得たものの、同社協の岡本幸一施設課長は「あまりに突発的なことで、多少の無理をしながら勤務してもらっている」と話した。
茨城県小美玉市は2日から市内の小学校10校に併設された学童クラブで受け入れが始まった。支援員の不足に備え、給食の配膳員らにも加わってもらい対応した。児童約30人が利用した市立小川南小では9人の支援員を確保。学童保育の責任者の福田信之さん(64)は「今後もどれだけ利用があるのか分からない」と困惑気味。小学校の教員も支援員として加わってもらうことも検討している。
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