草加の魅力のつぶやき方、高校生が考えた。 「私たちは長い文は読みません」 昨夏から検討、市長に提案
寺本康弘 (2022年1月21日付 東京新聞朝刊)
埼玉県草加市の魅力をツイッターで、どう効果的に発信するか―。地元の草加西高校の生徒が市と連携して昨夏からこの課題に取り組み、三つの案を練り上げた。市役所で発表会があり、浅井昌志市長らに直接プレゼンテーションした。
3グループが写真、音、動画を使った発信を提案
発表したのは情報科選択クラスの3年生8人。授業で学んだ知識や技術を社会の中で生かし、より深い学びにつなげる目的で、高校側から県教育委員会を通じて市に協力を依頼した。プロジェクトは昨年7月に始まり、生徒が市内の好きな場所や名物を洗い出したり、市の現状や課題を広報課職員とオンライン会議で意見交換したりしてきた。
プレゼンテーションは今月11日に実施。生徒は3グループに分かれ、それぞれ名産の「草加せんべい」、市内にメーカーがある幼児用玩具の「おきあがりこぼし」、松尾芭蕉の「奥の細道」に登場する国指定名勝「草加松原」をテーマに、写真や音、動画を使う発信方法を紹介した。
動画のグループは、草加松原を走って撮影した映像をアップし、現地を訪れた気分を味わってもらうアイデアを提案した。音のグループは、おきあがりこぼしの特徴である「コロン、コロン」という癒やしの音色に着目。「市のツイッターは文字ばかり。私たちは長い文は読みません」と指摘し、おきあがりこぼしをはじめ、さまざまな「草加の音」を集めて発信すれば、多くの人に拡散できると提案した。
発表を聞いた浅井市長は「大変参考になった。(提案は)最大限生かしてなるべく早い段階で、できるところからスタートしていきたい」と話した。
音の提案をしたグループのリーダー藤井和憲さん(18)は「草加の良いところを、プロジェクトを通して知ることができた。おきあがりこぼしの音色は、とても癒やされる。良い音ということで拡散していけたら」と話した。
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