校則で男子丸刈り…外国人が「あり得ない」 ジェンダー平等、日本の現状は

山本哲正 (2022年3月17日付 東京新聞朝刊)
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オンラインで、ジェンダー平等をテーマに英語で話し合った「イングリッシュカフェ」。中央上がチーさん(南房総市提供)

 日本の男女平等について、外国人らと英語で語らう会「イングリッシュカフェ」がオンラインで開かれた。千葉県南房総市の南房総国際交流協会が主催した。地元市民が日本の事例を紹介すると、外国人らから驚きの声が上がった。

南房総国際交流協会がオンラインイベント

 語らう会は3日に開催。ひなまつり当日で、国際女性デー(8日)も近かったことから、テーマが「男女平等の事情」に設定された。日本人は30代以上の男女6人、外国人は米国人3人と市の国際交流員のシンガポール人チー・エンジャさん(32)が参加した。

 「男子厨房に入らず」という言葉や、野球など一部の部活動に女子が参加できなかったことなど、外国人らの目を丸くさせた。特に、「子どもの頃、男子だけ校則で丸刈りにしないといけなかった」というエピソードには、驚愕の声が上がった。一方、南房総市白浜地区で育った女性が「海女(あま)が強かったからか、男尊女卑の概念はあまりなく、男の子も女の子も同じ機会が与えられていた」と振り返る場面も。

 テーマを設定したチーさんは「この問題を意識してもらいたいと思って決めた。結論は急がず、これをきっかけに考えていけるといいと思う。丸刈りはあり得ないと思った」と話していた。

元記事:東京新聞 TOKYO Web 2022年3月17日

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