小学生が梅干し仕込み 神崎町で伝統食作り体験「食べるのが楽しみ」
堀場達 (2022年6月24日付 東京新聞朝刊)
旬のウメを使った「梅干し仕込み」が千葉県神崎町の2小学校と、2保育所であり、子どもたちが伝統食づくりを体験した。夏休み明けの9月ごろに天日干しをする予定だ。
「梅仕事」「手塩にかける」慣用句も学ぶ
神崎町のまちづくり課職員の沢田聡美さんが作り方を教えた。23日には米沢小学校で、4年生7人が洗ったウメのへたを取り、手のひらですりあわせて表面の水気を拭いた後、ビンに入れて塩と交互に重ねた。
沢田さんは「梅雨」「梅仕事」「手塩にかける」などの慣用句や梅干しの効用も児童に説明。今後、子どもたちは梅酢が十分にでき上がってくるまで、ビンの中身を毎日、かきまぜるなどの作業を重ねる。
「梅干しを作る家庭は少なくなっているので、昔ながらの知恵とともに伝えたい」と沢田さん。児童のうち、小林紗子さん(9つ)は「ウメを手の中で転がす感覚が新鮮だった。食べるのが楽しみ」と話した。 ウメは町の取り組みに賛同した住民が、町内の梅林で収穫して提供した。
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