横浜市困った…給食代わりの「ハマ弁」 2週間で950個も廃棄
加藤益丈 (2018年9月17日付 東京新聞朝刊)
横浜市教育委員会が、市立中学校で給食代わりに提供している配達弁当「ハマ弁」の利用率アップに苦戦している。先月下旬からは一部の学校で、当日朝でも注文できる方式を試験導入したものの、想定したほどの利用者がなく、事前に数を見込んで作った多くの弁当を廃棄。試行錯誤が続いている。
利用率UPに苦戦中 当日朝の注文OKにしたけど…
ハマ弁は2016年度に始まり、値下げや献立の改善で少しずつ利用率は上がっている。しかし、今年7月時点でも2.2%にとどまり、本年度末の目標(10%)との開きは大きい。このため市教委は「7日前までに注文しなければならないのは使いづらい」との保護者の声に応えて12校をモデル校に指定し、先月27日から順次、当日朝の注文も可とした。
その結果、9月13日までの14日間(土日を除く)で計821個の当日注文があった。市教委によると、全校で導入した場合、1%ほど利用率がアップすると推定できるという。
ただ、当日注文するハマ弁は「食べられない子が出るのは避けたい」(市教委)として、請負業者に多めに作るよう依頼しており、14日間で計950個が廃棄された。市教委は「試行を続けることで見込みの精度は上がる」とする一方、多くの弁当が廃棄されるのは望ましくないとして、想定を引き下げるとしている。
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