左利きは直さないといけないの? 小学校の書写で指導されて…〈子育て相談 すくすくねっと〉
多様性の時代なのに…
小5の息子は左利きで、右手で書くよう指導される学校の書写を嫌がります。3年では左手で書いていましたが、4年で先生が代わり、右手で書くことやその先生の厳しい言動にストレスを感じているようです。先生への相談は嫌がるのでできません。教育委員会や学校のアンケートでお願いしても何も変わらず。多様性の時代。どちらの手で書くかは本人が決めることでは。(43歳)
「本人が決めることでは」賛同多数
「どちらの手で書くかは本人が決めることでは」。投稿者の問い掛けには、多くの読者が賛同の声を上げた。左利きの息子を持つ埼玉県志木市の女性(52)は「利き手を使えない大変さへの意識は個人差が大きい。反対の手を使わせる負担を考え、みんなが安心して過ごせる学校にアップデートしてほしい」と書いた。
この女性は、息子が小学校3年になり毛筆の授業が始まる前に、担任の先生に「本人が持ちやすい方で持つことを許可して」と願い出た。担任が左利きだったため相談しやすかったという。その後は年度が替わる際に「次の担任の先生にも変わらない対応をしてほしい」と引き継ぎを頼み、中学までの書写を左手で通した。
保健の先生やカウンセラーに相談を
ただ、同じように先生に訴えた別の保護者が「教師より親の方が知識があるのか」と教師に気分を害されたという話を聞いたことがあり、「相談する場合は慎重にした方がいい」とも。
息子は中学時代、書写以外の先生から生活の中で「なぜ右手を使わないのか」と言われる経験もした。保健の先生やスクールカウンセラーが親身に相談に乗ってくれたといい「悩みを理解してくれる立場の人に相談を」と勧める。
「毛筆は右」は昔の話 道具もある
愛知県内の習字教室で40年近く子どもたちを指導している女性(66)は「毛筆は右手で、という指導が通用したのは昔の話。今はどちらの手でも良し、とするのが標準的なのでは」と指摘する。
ただ、止め、はね、払いといった筆の運びは「左手では難しい」という。「本人が嫌でなければ右でトライするのもいい。いずれにせよ毛筆の授業はほんの数年だけ。筆文字を楽しんで書いてほしい」と呼びかける。
教育委員会や学校のアンケートで状況を訴えても変化がないという投稿者の状況に対しては、「PTAの役員に相談して、ほかの左利きの子の保護者たちと一緒に学校に掛け合っては」という意見や、「小学校からもらった書道セットのカタログには、筆置きが左利きにも対応していると書いてある。道具があるのに先生の指導が伴わないのは残念」という声も寄せられた。
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次回(8月2日公開予定)は、「左利き書道」を紹介している書家の話を伝えます。
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今は多様性の時代なのだから左利き右利き関係ない時代だと思っています。昔書道は右とありますがいつまでも昔のことに囚われていてはいけないと思います。書道が左利きの書きやすい子がいたっていいじゃないですか人なんだから。書道で右や左と先生が決めることではなくその子自身が決めるべきだと思う。