日本版DBS、秋の法案提出へ小倉こども相が意欲 対象職種や条例違反の扱いは明言せず
子どもと接する仕事に就く際に性犯罪歴がないことを確認する新たな仕組み「日本版DBS」を創設するための関連法案について、小倉将信こども政策担当大臣は8日の記者会見で、「(秋にも見込まれる)次の国会での法案提出を目指して検討を進めたい」と話しました。
「さまざまな意見を丁寧に聞く」
この制度を巡っては、政府の有識者会議がまとめた報告書について与党内で議論、検討されています。
自民党が7日に開いた会合では、性犯罪歴チェックを義務化する職種について、報告書案にある学校や保育所などだけではなく、学習塾など民間事業者などにも広げるよう求める声や、対象となる性犯罪歴についても有罪判決を受けた前科のみならず、「(都道府県の)条例違反も含めべきだ」などの意見が出ていました。
この点について記者から質問された小倉大臣は「さまざまな意見を丁寧に聞きながら進めていくことが重要だ」と話し、方向性は示しませんでした。
日本版DBS制度の方向性を示す報告書は5日にまとめられました。
日本版DBSとは
子どもを性犯罪から守るため、子どもと接する職業に就く人に性犯罪歴がないことを確認する仕組み。英国の制度「DBS」(ディスクロージャー・アンド・バーリング・サービス、前歴開示および前歴者就業制限機構の略)を参考に創設を求める声が高まっていたことから、こども家庭庁が導入に向けた議論を加速させました。
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