夏休みの自由研究に「保温と断熱」はどうですか? 光熱費節約にも役立つ実験、東京ガスが提案
10分後の温度変化で「保温」を実感
「昨夏に続き、今年も異例の猛暑となる可能性がある」と、東京ガス都市生活研究所研究員の笹岡恵梨さん。実験を通して、エネルギーを無駄にすることなく温度を保つ方法と仕組みを理解してほしいという。
「保温」の実験は、3つの容器にお湯を200mlずつ入れ、それぞれの温度を計測。(1)ふたをしない(2)ふたをする(3)ふたをしてタオルでくるむ、の状態で10分待つ。それぞれの10分後の温度とお湯を入れたときの温度差を比べ、保温効果を確認する―というもの。
「断熱」の実験はゴーヤや朝顔などつる植物を育てて、窓辺にグリーンカーテンをつくるところから。毎日の温度、成長の様子などを観察するほか、グリーンカーテンの表と裏で温度を測って記録。植物の成長につれ温度差が大きくなるはずだ。
「グリーンカーテンは表面温度が高くなった地面や壁の放射熱も遮る。室内を涼しく保つためには断熱の工夫が効果的であることを確認してほしい」(笹岡さん)。それぞれ実験結果を記録するためのワークシートもダウンロードできる。
家庭での保温や断熱のために「なべのふたをする」「お風呂のふたをしめる」「温水洗浄便座のふたをする」などできることを探し、同社の「ウルトラ省エネブック」を参考に、節約金額と二酸化炭素削減効果を調べてほしいという。
光熱費気にしても「断熱」実践度は…
同社の調査で、子どものいる30~40代男女の8割以上が「光熱費の値上がりが気になっている」、7~8割が「節電・節ガスに取り組みたい」と回答。自宅では冬の寒さより「夏の暑さに困っている」、「子どもと一緒に省エネの工夫をしたい」という人も多かった。
一方で、「二重窓やペアガラスにする」「窓に遮熱シートを貼る」など、夏の遮熱にも効果的な「断熱」の実践度は低かった。笹岡さんは「我慢したり無理したりすることなく、親子で省エネについて考えてほしい」と呼びかけている。
東京ガスのホームページでは、他にも小学校高学年向けの自由研究アイデアを公開している。
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