新型コロナ、東京都が区市町村別の感染者数を公表 各区の独自公表も広がる 「感染拡大やデマ防ぐため」
(2020年4月2日付 東京新聞朝刊)
新型コロナウイルスの感染者急増に伴い、東京都は1日、区市町村別の感染者数の公表を始めた。23区でも、区内の感染者数をホームページで独自に公表する動きが広がっている。
練馬は年代、性別も掲載「高齢だけでない実態知って」
小池百合子知事が記者会見で「感染爆発の重大局面」と述べた3月27日、練馬区は感染者の年代、性別を一覧にして、区のホームページに掲載。保健予防課の担当者は「感染者は年配の人、というイメージがあった。実態を知ってもらうため年代を載せた」と話す。31日現在、累計20人に上る患者のうち30代は2人、20代が1人、10歳未満は1人いる。
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これ以前、感染者数を公表していたのは江戸川、渋谷の2区のみ。江戸川区の担当者は「正確な情報を伝えることが感染拡大やデマを防ぐことになる」と説明。公表にあたっては感染者の同意を条件にしている。
杉並区など、プライバシー配慮のため年齢と性別伏せる
30日に公表を開始した杉並区は、プライバシーに配慮して年齢や性別、発生エリアは公表しない。「感染リスクがあることを胸に刻み、自己防衛に努めてほしい」としている。
世田谷区は4月1日から、区民でPCR検査が陽性だった人数と退院者数の午後3時までの合計を、毎日、午後5時までに公表することにした。年齢や住んでいる地域などは公表しない。
世田谷区内では3月18日までに3人だった陽性者が、4月1日時点では45人に達した。退院者は9人に上る。千代田区も1日、3月23日からの1週間の感染者数を公表した。
港区、中野区も近日中の公表準備を進めている。
◇追記 「東京23区の感染者の人口比率」のグラフを追加しました。(4月7日)
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