親も保育園もメリット「おむつのサブスク」港区・練馬区・板橋区が導入 持参や管理の負担軽減
井上靖史、原田遼、長竹祐子 (2023年6月2日付 東京新聞朝刊)
保育園などに乳幼児を預ける際、保護者が個別に紙おむつを園へ持ち込まずに済むサブスクリプション(定額利用)のサービスが広がっている。港区と練馬区でも今月からスタート。園の職員も園児ごとにおむつを管理する必要がなくなり、保護者と園側双方にメリットがある。今後も導入する自治体が増えそうだ。
港区は月2500円 区立の33施設で
港区は、33ある区立の認可保育園、認定こども園、保育室で、紙おむつのサブスクを開始。5月の試行実施では1200人の利用があり、本格導入した。利用料は月2500円。
港区と協定を結んだ保育備品販売業者が紙おむつを用意。利用を希望する保護者は業者に申し込む。
これまでは保護者が1枚ずつ名前を書いたおむつを持参する必要があり、保育園側も園児ごとに残りの枚数を確認するなどの手間があった。
港区の担当者は「保護者の利便性の向上と育児負担の軽減、保育園の業務負担の軽減につながれば」と話す。
練馬区は私立・認可外にも導入へ
練馬区でも、直営の区立保育園全32施設で、紙おむつのサブスクを導入した。保護者がサービスを希望する場合、園で定められた業者と毎月一定額(2000~3000円程度)で契約。業者は園に一括しておむつを納入し、保育士は契約した子どもを対象に使用する。
練馬区によると、園児は1日5~8枚程度の紙おむつを使うという。区は今後、直営以外の運営委託式の施設や私立、認可外も含めた約360の保育施設で導入を目指す。
また、板橋区は来月から区立保育園37園で、紙おむつとお尻ふきのサブスクの実証実験をスタート。希望する家庭が対象で、2カ月間は無料でサービスを受けられる。9月の本格導入後は、月2410円の定額料金で、保育中のおむつとお尻ふきを何枚でも利用できる。
同様なサービスは、中野区、足立区、渋谷区、新宿区、豊島区などにも広がっている。
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