10万の声を集めた「留守番禁止」条例案への反対署名 発起人は2児の母「声を上げることが大事だと学んだ」
飯塚大輝 (2023年10月14日付 東京新聞朝刊に一部加筆)
要望書とともに自民県議団に提出
自民党県議団が埼玉県議会9月定例会に提案し、県民らの反発を受けて撤回した埼玉県虐待禁止条例の改正案を巡り、オンラインで反対の署名活動を展開した東松山市の野沢湖子(ここ)さん(44)らが13日、県議会を訪れ、10万筆を超える署名と、こども基本法の順守などを求める要望書を自民の田村琢実団長に手渡した。
社会のことは全部、生活に関わっている
要望書は、子どもに関わる施策についての透明性の高い手続きや各会派との議論を求めたほか、「現実から懸け離れた条例提出や、実態とずれた当事者像にならない」ことなど10項目を自民に要請する内容。
提出後に埼玉県庁で記者会見を開いた野沢さんは「『(世論に)反対の人がいないから』と改正案が通ってしまうと思い、意見を表明しようと始めた」と小学生の子ども2人を育てる立場から署名を思い立ったと説明した。
オンライン署名サイト「 Change.org 」で結果的に集まった署名は13日午後6時までに10万4037筆。野沢さんは「驚いている。数に力をもらった。社会のことは全部自分の生活に関わっている。声を上げることが大事だと学んだ」と話した。
同席した「みらい子育て全国ネットワーク」の天野妙代表は、自民との意見交換を行った際に「田村代表が『この内容での再上程は絶対にない』と言っていた」と明かし、「安心した」と話した。
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中学生の娘の母親です。子どもの留守番禁止、子どもだけの登下校禁止、悪くないと思いますけど。色々事故や事件を見聞きして、必要なことだと思うのに、何故反対?と当時思いました。
もちろん、条例を作るからには当然、該当する子育て世代の家庭は、玄関先にゴミを出しておけば、アルバイトか有償ボランティアの方がゴミ収集所まで持って行ってくれるシステム、スクールバスもしくは登校班の付き添い員派遣、公立学童は無料で六年生迄希望者全員預かり可能。いじめ等学童が合わない子の為に留守番預かりシッターさんを無償提供等制度を整えるのが前提。
私自身は教員免許を持ち、学童併設の児童館で働いた経験がありますが、女子児童が学童から一人で下校する時に、顔見知りの男性に声をかけられ、「お部屋見せて」と家に上がろうとした、という話も聞いています。(幸い未遂でした。)
個人差がありますが、最低でも小学校低学年迄は、一人で長時間の留守番は子ども目線ではよろしくないと思います。寂しくて他所の家に入り浸る子もいます。
留守番禁止に反対すれば解決だと思う人が多いことを残念に思います。
「低学年なのに◯時間留守番出来ないなんて過保護~!うちの子は幼稚園の時から一人で留守番出来る!」などと的外れな自慢をするママさんを見聞きする度に、この人何も分かってないんだなあと思ってしまいます。(そのママさんのお子さんは、他所の子の家に入り浸るタイプでした。)
虐待の連鎖というのか、自分が親にそうされたから、自分の子どもにも同じようにする、と何の疑問も持たない親もいると思います。