『こどもオレンジページ』が誕生! 創刊35年オレンジページが初の親子向けムック 「楽しく食べる」を伝えたい
生きるチカラを育むため 「食」は体験の宝庫
今年が創刊35年のオレンジページ。創刊当初の読者層だった20代読者に支持され続け、今の読者は40~50代が主力だそう。「長くお付き合いいただいている読者が多く、とてもありがたい一方で、ぜひ、その次の世代やその子どもたちにも、雑誌が大切にしてきた『楽しく食べることが大事』というメッセージを伝えていきたい」。こどもオレンジページ編集長の清野(せいの)ゆかりさんは、刊行に込める思いをこう話します。
こどもオレンジページを貫くテーマは、「楽しく食べれば、生きるチカラが身につく!」です。アイデア力や、やり遂げる力、感情をコントロールする力など、人生を切り開き、前向きに歩んでいくために必要な力を育みたい、というのは、多くの親の願いではないでしょうか。監修した東京大学名誉教授の汐見稔幸さん(保育学、教育人間学)は巻頭で、こうした力は机上の勉強ではなく、日常生活や遊びの中の体験を通して育まれると指摘。「そんな体験の宝庫といえるのが『食』です」と話しています。
子どもの野菜嫌い 克服するためのヒントも
「野菜を好きになろう!」のコーナーでは、子どもの好きな味付けにしぼった野菜の肉巻きや、かわいい盛り付けにこだわったサラダのレシピなどを紹介。清野編集長が「野菜嫌いが直ったという声が続々寄せられています」とオススメする、同社の楽しみながら野菜が好きになる絵本『すごいぞ!やさいーズ』や、本に登場する野菜のキャラクターたちによるダンス動画やアプリなども紹介しています。「やさいーズ」は今回『こどもオレンジページ』にインタビューで登場する女優さんもお子さんと手にして、野菜嫌いを克服できたとか…。
編集長「三食完璧に、と考えなくても大丈夫」
親子で一緒に料理をしてほしいと、包まないギョーザやホットケーキミックスを使ったパンやお菓子のレシピなども掲載しています。このほか、「料理は科学!」をテーマに、身近な食材である牛乳からチーズやヨーグルトを作ったり、野菜を育てたりする「実験」の方法なども親子で試してみたくなる内容です。
「食を大切にとらえている親は多いと思いますが、三食を完璧に食べさせなくては、と考えなくてもいい、日々楽しく食べることの積み重ねが大切だと思います」と清野編集長。「口に入れることだけでなく、作る過程や配膳、食卓を囲んだ会話、後片付けなどを通して『生きるチカラ』を育むことができるのが食。食べることは生きること、というメッセージを、今子育てしている人たちや、その子どもたちにも伝えていけたら」と話しています。
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