双子が同時に泣くと手が回らず「ごめんね」と謝り続けた〈南家真紀子 MIRACLE TWINS〉
同時に泣かれてもつらいのですが、時間差で起きて泣くそのタイミングが読めないことも多胎育児のつらいところです。
彼らの泣き声は、私の頭の中では非常事態のサイレンのようにこだましていて、常に心が焦っていました。一人ひとりゆっくり対応してあげたくても、それが上手にできなくて、独り言のように毎日何度も何度も謝っていたことを覚えています。「ごめんね」。どんな言葉でもいい、何かを声にすることで、正気を保とうと必死だったのです。
こうして描いてみると私の行動は滑稽ですよね。冷静な思考が働かないほど産後の心は疲労と焦りでいっぱいでした。タイムマシンがあるなら、今すぐあの頃の私を助けに行ってあげたいです!
◇紙面に掲載された元の作品
※第3金曜日掲載
南家真紀子(なんけ・まきこ)
アニメーションアーティスト。三重県出身。武蔵野美術大学卒業後、アニメ制作会社勤務を経てフリーに。NHK・Eテレの子ども向け番組「いないいないばあっ!」のアニメコーナーなどを手掛ける。12歳の双子男児と5歳男児を子育て中。作品や活動は公式サイトで紹介している。
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双子の母です。ものすごく分かります。愛情が偏ってしまうのではないか?一人の赤ちゃんより愛情不足なのではないか?と、悩んでばかりでした。そのため、私は双子用ベビーカーを買えませんでした。少しでも、母親の温もりをと考えておんぶとベビーカーで過ごしました。今思うと考え過ぎだったなあと。でも赤ちゃんの時はそう考えることも出来ない毎日でした。
双子を育てています。
南家さんの視点にものすごく共感!
私だけじゃないんだーととても勇気づけられます。
絵も可愛くて、今後の連載も楽しみにしています^_^