2歳児タワマン転落死か「25階のベランダから…」 事故が起きやすい季節は? 有効な対策は?
両親は不在 半透明の柵を乗り越え?
男児は両親とマンション25階の一室に住み、誤って転落した可能性がある。転落当時、両親は不在だったという。千葉市消防局によると、父親からも「25階のベランダから子どもが転落した」という趣旨の通報があったという。
発生直後のマンションには、警察車両が駆けつけ、騒然とした。周辺には規制線が張られ、住民は心配そうに見守った。現場はマンションが立ち並ぶ住宅街。近所の40代女性は「あんなに高いところから落ちてしまってかわいそう。信じられない」と声を落とした。
このマンションに住む40代女性は「ベランダには半透明の柵があり、幼い子だったら踏み台がなければ届かないのではないか。小さな子どもも多く住んでいて、いつかこういったことが起きるのではと不安に思っていた」と話した。現場はJR京葉線の海浜幕張駅から約800メートル南東で、幕張新都心の住宅開発エリアに位置する。
転落は秋に増える 高い位置に補助錠を
窓を開ける時期 5月、9月、10月
東京消防庁のまとめでは、5歳以下の子どもが2階以上のベランダや窓から転落した事故は、2015~2019年に70件発生。5月が最多の16件だったが、次いで多かったのが11件の9月で、10件だった10月が続いた。
東京都内では5月、江東区のマンション四階の自宅ベランダから10歳未満の小学生女児が誤って転落し、足や腕の骨を折る事故が起きた。
10月22日には、江戸川区の都営住宅12階から転落した男児(4つ)が死亡。警視庁によると、外廊下の手すりを乗り越えて誤って転落したとみられる。
予想外の行動 二重三重の対策を
消費者庁の担当者は「子どもだけでベランダで遊ばせないことが、転落事故を防ぐために最も重要だ」と指摘する。
転落防止策としては、1人でベランダに出られないよう窓に補助錠を付けることのほか、ベランダに踏み台になるようなものを置かないことも有効だという。
消費者庁が今夏、全国の5000人を対象にした調査では、乳幼児の事故対策として窓に補助錠を取り付けた人は12.4%にとどまった。消費者庁の担当者は「子どもは予想外の行動をとることも多い。二重三重の対策をしてほしい」と求めた。
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