恐竜が人気をけん引、動物フィギュア「アニア」10周年 販売数3位はパンダ、2位はライオン、1位は…?
1位 | ティラノサウルス |
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2位 | ライオン |
3位 | ジャイアントパンダ |
4位 | トリケラトプス |
5位 | ゴリラ |
6位 | プテラノドン |
7位 | ブラキオサウルス |
8位 | スピノサウルス |
9位 | クビナガリュウ |
10位 | コウテイペンギン |
トミカ、プラレール、リカちゃんに並ぶ
「10年続くヒットが難しい玩具市場で、トミカ、プラレール、リカちゃんに並ぶ定番ブランドに成長できた」と、タカラトミー企画開発課長の厚澤志麻さん。
アニアは動物の特徴や種類を知りたいという子どもの知的好奇心を刺激する「立体動物図鑑」を目指し、社内プロジェクトとして商品開発した。遊びやすいよう子どもの手のひらサイズ。手足の形や皮膚感など細部もこだわる。ライオンなら口を開ける、カメレオンなら舌が伸びるなど、動く部分があるのがポイントだ。
これまで266種を展開し、累計出荷数は1800万個以上。恐竜シリーズは2013年に販売開始し、ティラノサウルスやトリケラトプスなどが人気だ。
恐竜人気6位 クビナガリュウ
恐竜人気5位 スピノサウルス
恐竜人気4位 ブラキオサウルス
恐竜人気3位 プテラノドン
恐竜人気2位 トリケラトプス
恐竜人気1位 ティラノサウルス
想像だけでなく、研究成果も反映
恐竜は実物が化石しかないため、色などは想像するほかない。「(熱帯雨林に生息する)ヒクイドリの色を参考にしたり、専門家に話を聞いたりしながら、子どもの喜ぶ色づかいに苦心しています」と厚澤さん。
スピノサウルスは初期のアニアでは2足歩行だったが、
今年は、福井県恐竜博物館とコラボした小型恐竜「アニア フクイベナートル」発売やテレビアニメ化など展開も広がった。
空想をかきたて…広がる恐竜人気
恐竜は集客力もある。アート集団「チームラボ」(千代田区)が原宿の携帯電話会社で開催中の体感空間「捕まえて集める恐竜の森」は、展示された恐竜などの太古の動物を捕まえる作品。スマートフォン片手に観察し、自分の図鑑を作る。「子どもが喜んだ」「迫力がある」などと好評だ。
子どものころからの恐竜好きを仕事に役立てる人も。大日本印刷(新宿区)で働く宮澤悠大さん(37)は3歳のころからの恐竜好き。部署の担当にとらわれず、町おこしの企画支援など恐竜に関する仕事に積極的にかかわる。4年前から始めた副業「恐竜コンサルタント」として子ども向けイベントなども開いた。
こうした経験は、大日本印刷の拡張現実(AR)技術やプロジェクションマッピングの商材を使った展示企画やイベント運営など本業にも生かされ、「個人の強みを高める副業が会社のメリットになる」と広報担当者。宮澤さんは「空想をかきたてられるロマンが恐竜の魅力。コンテンツとして可能性が大きい」と話した。
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