〈えほん〉「花見じゃそうべえ」作・たじまゆきひこ

(2024年4月3日付 東京新聞朝刊)
写真 絵本「花見じゃそうべえ」

(長壁綾子撮影)

 虫歯でない歯まで抜いてしまった歯抜き師の「しかい」は、怒った患者から逃げるために松の木に登る。すると、木が揺れ、綱渡り中の軽業師「そうべえ」が綱から落ちてしまう。

 無事だったそうべえを「手遅れだ」と誤診する医者の「ちくあん」。彼らを修行に連れ出す山伏の「ふっかい」。4人が吉野の山へ向かうと、崖崩れに巻き込まれたり、クマが出てきたりと大騒ぎで…。

 1978年の「じごくのそうべえ」から続くシリーズ第7作。失敗ばかりの4人を包み込むようなおおらかな物語。愉快な花見のはじまりじゃ!

 1650円。童心社=電話03(59765)4181。

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