100均グッズで防災ポーチが作れます おすすめ商品を節約アドバイザーが解説 - 東京すくすく | 子どもとの日々を支える ― 東京新聞

100均グッズで防災ポーチが作れます おすすめ商品を節約アドバイザーが解説

神谷慶 (2024年12月12日付 東京新聞朝刊)

写真と図解 「0次防災ポーチ」にお薦めの100均商品

 元日に能登半島地震、夏以降は豪雨など、災害が各地を襲った2024年。年の終わりにいま一度、災害への備えを考えたいが、物価高騰の折、充てられる費用は限られる。ファイナンシャルプランナーで節約アドバイザーの丸山晴美さん(50)は「100円均一ショップなら多様な防災用品がリーズナブルにそろえられる」と話す。 
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丸山晴美さん

災害後は値上がり 水や非常食も品薄に

 今年8月8日、気象庁が初の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表した。市場調査会社インテージ(東京)の集計では、この翌日、全国の小売店のミネラルウオーターの推計売上高が前年同時期の2倍になった。パックご飯やおかゆなどの米飯類は2.2倍、子ども用紙おむつや生理用品などは1.7倍に。地震に備えた買い置きが急拡大したとみられる。

 水や非常食は大手通販サイトでも品薄となり、フリマアプリなどで高値で取引されるケースも。「どこかが災害の危機に見舞われれば、その後の急な値上がりは広い範囲の家庭に影響する」と丸山さん。「『急にそろえない』ことが、家計を守る意味でも大切。食料や日用品を使ったら買い足す『ローリングストック』を日頃から徹底してほしい」と助言する。

「100均防災」と「家にあるもの防災」

 物の値段が続々と上がる中、防災に十分にお金をかけられる家庭は限られる。丸山さんが推奨するのは、「100円均一防災」と「家にある物防災」だ。「今の『100均』は便利なアイデア商品がどんどん生まれ、防災コーナーがある店も多い。市販の防災リュックに入っているような物もかなりそろいます」

 特に、使い捨ての物であれば「100均で十分」という。ポケットティッシュ、ポリ袋、使い捨て手袋などはたくさん入った商品が買える。犬や猫の排泄(はいせつ)物を吸収するペットシーツについても、100均だと枚数こそ少ないが、「ペットを飼っていなくてもお勧めする」と丸山さん。割れた食器の破片を包んだり、下に敷いてお湯で赤ちゃんのおしりを洗ったりするのに役立ち、二重にしたごみ袋の中に入れると、簡易トイレの代わりにもなるという。

 マグニチュード7.3の首都直下地震が起きた場合の東京都の被害想定では、帰宅困難者は最大453万人にも上る。丸山さんも「東日本大震災後、公共交通機関がストップし、都心の歩道を見たことないくらい多くの人が埋めつくしていた」と振り返る。

「0次防災」用の常備品も100均でOK

 特に都市部では、外出先から安全な場所に移動するまでの間をしのぐための「0次防災」が重要となるが、これも100均で対応可能だという。丸山さんは、100均の軽い透明ポーチに収まるくらいの物=一番上の表=を詰め、かばんに常に入れておくことを勧める。

「0次防災ポーチ」にお薦めの100均商品

不織布マスク(2枚)/防寒用アルミブランケット(210cm×140cm)/ハンカチ/ポケットティッシュ/ミニようかん(2個)/のどあめ(3個)/ばんそうこう(4枚)/圧縮タオル(4個)/消臭機能付きポリ袋(取っ手付き、2枚)/エチケット袋/除菌ポケットウェットティッシュ/ミニ懐中電灯/呼び子笛/携帯簡易トイレ

 これらを全て入れても、ポーチは重さ約380グラム。「重くない程度に、自宅や避難所、勤め先などにたどり着くまでに必要な品々を選んで入れるのがポイント」。これとは別に、水筒やモバイルバッテリー、眼鏡などは常に持ち歩いておくと良いという。

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ポーチよりも厳選して中身を詰めた「防災ボトル」

 水害が予想される時や、もっと小さくないと持ち運べないという人は、100均の500ミリリットルのウォーターボトルにさらに物を厳選して詰めれば、防水性が高く、中身もつぶれにくい。警視庁災害対策課も、水でほぐして使う「圧縮タオル」や笛などをボトルに入れておくと良いとSNSで発信している。

 他方、家庭にある物が防災用品として役立つことも多い。例えば、古新聞や食品ラップ、キッチンペーパー、ジッパー付き袋などで、ラップなら、巻くと丈夫なひも代わりに、くしゃくしゃに丸めるとスポンジ代わりになる。多めに家庭に常備しておくと良いという。「買って備えるのも大切だが、身の回りの物の活用術をあらかじめ知っておくと、災害対応力が高まり、節約にもつながります」

「節約家計ノート」で役立つアイデア紹介

 丸山さんは、自ら監修した「節約家計ノート2025」(東京新聞=中日新聞東京本社、600円)の各ページの欄外で、身の回りにある物で代用するなど、いざという時に役立つ60のアイデア「防災ライフハック」を紹介している。

 家計ノートは、月初めに手取り収入や支出の予算額を記入。その後、毎日使った金額を書き込んで1週間単位でチェックし、毎月の収支が赤字にならないように管理する仕組みになっている。値上げが続く中での生活上のアドバイスも記した。「物価高が続く中、手書きの家計簿ならではの一覧性を生かして必要な支出を書き出し、優先順位をつけて災害の備えも進めてほしい」

 問い合わせは、東京新聞出版部=電話03(6910)2527(平日のみ)=で受け付けている。

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節約家計ノート2025。左下隅が「防災ライフハック」

 

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