〈えほん〉「ほんやくすると」文・斉藤倫、うきまる 絵・くのまり

(2025年5月7日付 東京新聞朝刊)
写真 絵本「ほんやくすると」

(長壁綾子撮影)

 生まれたばかりの男の子に、犬が語りかける。「きみにおしえよう。このしっぽをふるのは ね ほんやくすると『とってもうれしい!』ってこと」

 わーん、わーんと泣くきみ。お腹すいた? 眠たい? 翻訳すると…。

 だんだんと成長していく男の子に、犬は世界の素晴らしさを教えてくれて…。草木が生い茂る新緑の春、雨上がりの森、冬の空、打ち寄せる波。自然の美しさをアクリル絵の具でダイナミックに描く。見たもの、聞いたことの向こう側には別の言葉が隠れている。人生の豊かさが見つかるお話。

 1760円。ブロンズ新社=電03(3498)3272。

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