〈えほん〉「ピヤキのママ」作・ペク・ヒナ 訳・長谷川義史

(2022年6月24日付 東京新聞朝刊)
写真

(長壁綾子撮影)

 ニャンイはふとっちょで食いしん坊で、弱い者をいじめるふだつきのネコ。ある春の朝、鳥かごの前を通ると、お母さんどりはみんな留守、大好物の生まれたてのたまごがあった。「いただきます」とニャンイは一飲み。

 すると、ニャンイのおなかが日に日にふくらみ、出てきたのは…ひよこ! 生まれたひよこを「ピヤキ」と名付け、一緒に過ごしていくうちに…。

 2020年にリンドグレーン記念文学賞を受けた作家の初期の作品。ニャンイの豊かな表情など、全編が手書きで描かれている。

 1650円。ブロンズ新社=電話03(3498)3272。

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