子どもと、子どもの育ちに関わる大人が安心して暮らせる社会のために〈東京すくすく7周年 編集長から〉

東京すくすくは今月、サイト開設から7年を迎えました。すくすくを訪れてくださったみなさまに改めて感謝申し上げます。
この1年の間に、日本が子どもの権利条約に批准して30年の節目がありました。
子どもたちの人権が守られる社会のために奔走する人はたくさんいる一方で、小中学生の不登校は約34万人と過去最多。健やかに成長できる環境が十分に整えられていない現状があります。
多様な学び場の一つとして通信制の「おおぞら高校」を取材しました。毎日の登校を前提としないため、自由に使える時間が全日制より多い中で、好きなことに向き合う子どもたちの姿がありました。
子どもたちが自ら問いを立て、答えが一つではないテーマについて語り合う「こども哲学」。お互いの意見を丁寧に受け取った上で、考えを巡らせ、言葉を交わす子どもたちは生き生きとしていました。
子どもがありのままでいられる。そんな居場所が家庭の外にもっと増えてほしいと願っています。その一つになればと、4月からスクールソーシャルワーカー鴻巣麻里香さんによる「10代の相談室」という連載を始めました。
2カ月に1回、子どもたちの不安に応え、子どもと関わる大人に向けてのメッセージも添えています。もやもやした気持ちがある方はぜひ、問い合わせフォームから相談をお寄せください。
教育虐待やしつけに関する記事には、子どもたちから「親から暴言・暴力を受けた」というコメントが数多く届きます。子どもと向き合う親からも「子育てがつらい」という声が届いています。
私たちにできることはこうした現状を取材し伝えることですが、8年目は報道の枠を超えて、つらい状況にいる方が支援者とつながる、そんな後押しができないかを模索していきたいです。
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