連載「子どもが頭を打ったら」に多くの反響 児童相談所の「一時保護」に賛否のコメント
今川綾音 (2020年7月21日付 東京新聞朝刊)
家庭内の転倒事故で虐待を疑われ、子どもが児童相談所に一時保護されたケースを「子どもが頭を打ったら」で連載しました。取材したのは、生後10カ月の男児が、台所で母親につかまり立ちをしようとして転倒した事例。「繰り返し転倒して頭を打つ環境自体が、安心・安全を確保できているとはいえない」とする児相の判断に、コメント欄の賛否は分かれました。
「小さい子から少しでも目を離すことは親の責任であり虐待になる」「けがをしないように気を付けて育てるのが親の務めだ」。半数は、一時保護は当然、もしくはやむを得ないとする意見でした。一方、一時保護のあり方に疑問を呈する声も。「急に親と離れ離れになること自体が虐待なのでは」「家庭訪問を繰り返したり、親とのやりとりを密にして助言したりするなど、できることがある」
中には「この時期の子だと、安全な場所に隔離して料理をしようとすると大泣きされるし、まさかつかまり立ちから大ごとになるとは思わないのでは。誰にでも起きうる事故だと思う」との訴えもありました。子どもが健やかに育つ環境を真剣に考える皆さんの気持ちが伝わってきました。
育児を一人で担う時間が長かったり、他のきょうだいに手がかかったりする親も少なくありません。子どもの安全のために、親を支える制度が必要だと強く感じます。
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