子どもがコロナ感染した記者の体験記に反響 「内緒にして仕事に行く人もいると思う」「支援があれば…」
中村真暁 (2021年10月1日付 東京新聞朝刊)
「収入ゼロなら、内緒で仕事行く人も…」
「子どもがコロナ感染した記者の体験記 親は1カ月も自宅待機…陰性のほうが長期になるなんて」という記事を、9月3日に公開しました。わが家では、8月に子ども2人が感染。私と夫は濃厚接触者となり、子どもたちが人に感染させる可能性がなくなった後も、さらに2週間の自宅待機を求められました。外出自粛は約1カ月間にも及び、感じたことをまとめました。
東京すくすくのツイッターでは記事のリンクを貼った投稿が380回リツイートされ、記事にもコメントが付きました。子どもが感染し、1カ月間働けなくなった人は、収入保障がなかったことを疑問視し、「収入ゼロになり自分の命を落とすくらいなら、周りには内緒にして仕事に行く人がいると思う」と懸念しました。
「自宅待機のきょうだい、ストレス心配」
次男の感染により、自宅待機している母親は、次男の兄姉が抱えるストレスや、生活リズムの乱れ、食生活の偏りなどを心配し、「学習支援や運動支援、給食支援などがあれば救われる子どもたちも多いのでは」と投げかけました。
濃厚接触者となり働けず、経済的に困窮する人や、精神的につらい思いをしている人はたくさんいるのだろうと、改めて感じています。外出自粛を求めるのなら、その間を安心して過ごせるような施策が必要です。医療的なケアだけでなく、賃金保障や精神面、子どもの学習面など、多方面からの支援や情報提供が求められていると思います。
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