親になって幸せな時間は増えましたか? それはどんな時ですか? 子育て世代の生の声を聞きました
※アンケートは今年3月23日~4月6日の15日間、インターネット上で実施。中学生以下の子を育てる保護者202人から回答を得ました。
幸せな時間 95%が「増えた」
「親になって幸福な時間、楽しい時間は増えましたか?」という質問に対し、「はい」と答えた人は95%(192人)に上り、「いいえ」と回答した人(10人)を大きく上回りました。
「成長や頑張りを感じる時」が最多
「はい」と答えた人に、「どんな時に感じるか」を自由記述で聞いたところ、3人に1人が「子どもの成長や頑張りを感じる時」を挙げました。「子どもとの何げない日常すべて」「(親自身の)経験の幅や世界が広がったと感じる時」と続きます。
自分を慕う子どもの姿が胸を打つ
具体的な場面や、子どもと過ごす時間の豊かさに触れた回答も多く寄せられました。一部を紹介します。
「子どもたちに挟まれて寝る時」と答えた7歳と5歳の子を育てる神奈川県の女性(40代、自営業・フリーランス)は「起きている間はついガミガミ言ってしまう時もあるが、寝息を立てる子どもたちに挟まれている時間は心底幸せだなと感じる」とつづります。
3歳の子を育てる岩手県の女性(30代、会社員)は「保育園のお迎え時に、私の姿を見つけた瞬間、パアッと表情を明るくして駆け寄ってくれる時」、0歳と3歳の子を育てる神奈川県の女性(20代、専業主婦)は「毎日『ママ!』と必要とされて本当に幸せ」と回答。自分を慕ってくれる子どもの姿は多くの親の心を打つようです。
「親の気持ちや愛情を再確認できた」
子どもとの暮らしを通して、「もう一度子ども時間を過ごせた」「世界が広がった」という人も。4児を育てる福井県の女性(50代、会社員)は「子どもたちがそれぞれ違った分野に興味を持ち、自分の人生も4倍の体験ができた」と振り返ります。2児を育てる東京都の男性(40代、会社員)は「子どもの成長を目の当たりにでき、年とともにいろいろなことを共感できる。同時に、子どもを通して自分を知ることもできる」とします。
「親の気持ちや愛情を再確認できた」人もいます。13歳の子を育てる千葉県の女性(40代、専業主婦)は「子どもを育てる経験がなければ、私はずっと子どもの立場でしか、両親を見ることができなかったと思う」と打ち明け、「言われてつらかった言葉や態度も、親になった今では、底に隠されていた両親の私への期待や願いが理解でき、ふに落ちる瞬間があった。それは癒やしでもある」と言葉を寄せました。
「楽しかったと思う余裕がない」人も
一方、「いいえ」と答えた人は、子育てで手いっぱいの様子を伝えます。「まだ渦中で、楽しかったと思う余裕がない」(福岡県、40代の女性)、「双子が1歳半で手がかかる場面が多く、つらい、しんどいと感じる時の方が多い。子どものペースに合わせて生活しているため、自分たちの睡眠、食事は二の次」(神奈川県、30代の女性)。
東京都の男性(40代、教員)は「『楽しさ』の質や方向性が変わった。親になって減った楽しさも、増えた楽しさもたくさんある」と答えています。
5月16日に公開予定の記事では、子育ての「つらさ」について詳しく取り上げます。
別冊 婦人之友でも紹介しています
東京すくすくのサイトでは、婦人之友社が共同で行った「子育てアンケート」の結果を順次紹介していきます。アンケート結果を伝える記事の一覧ページはこちらです。
5月15日発売の別冊 婦人之友「親も子も『ホッ』とできる居場所、あります」でも、アンケート結果と、子育て世代の声を受け止めてきたすくすく編集チームのこれまでの歩みを取り上げています。
なるほど!
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知りたい
子育てが楽しかったと思えるのは、きっと誰かのフォローがうけられて助けてもらえる状況があったからだと。
今、子育てを終えて孫の子守りをたびたびしていると、手伝ってもらえる環境にあることがうらやましいです。
そんな手助けがあったら子育てもよかったなぁと思えたのに残念です。