「子どもは親の所有物じゃない」あべ弘士さん(絵本作家)
子どもを育てていると、ふとした時に「すごいなあ」「何を考えてるんだろうなあ」と感じることってあるでしょう? 私たち大人にはかなわないなあって。
子どもはいろいろなことに気付いているけれど、経済的に自立できるまでの間、大人がフォローするのが子育て期。自分の子であっても、違った個体だし、天から預けられた他の生物体。親の所有物じゃない。そう思えば、子育ても少し楽になるんじゃないかな。
動物園の飼育員として命を預かり、世界中を旅して動物たちを描いてきた私が伝えたいのは、子どもは〝動物〟ということ。お父さん、お母さんも答えを求めすぎず、子育て期を面白がってほしい。
あべ・ひろし
1948年北海道旭川市生まれ。72年から25年間、旭川市旭山動物園飼育係として勤務。在職中に絵本作家としてデビュー。『あらしのよるに』(文・木村裕一/講談社)など著書は100冊を超える。
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東京新聞の子育てサイト「東京すくすく」のスタートにあたり、日ごろ子どもたちとかかわったり、子育てを支えたりしているさまざまな分野の方たちからメッセージをいただきました。
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