〈23区の新年度予算案から〉江戸川区 AIによる児童相談所の業務効率化に1億円
加藤建太 (2021年2月4日付 東京新聞朝刊)
東京都江戸川区は人工知能(AI)を使い、昨年4月に開設した児童相談所「はあとポート」の業務効率化を目指す。システムの導入や運用費として新年度予算案に約1億円を計上した。
電話相談の内容をAIが分析
区民らから寄せられる電話相談の際にAIが通話の内容を分析し、キーワードに応じたマニュアルや支援サービスをスタッフの手元のモニターに自動的に表示する。江戸川区は「職員間で生じる経験年数の差を埋められる」と期待する。
一般会計の規模は過去最大を更新し、積極的な予算編成となった。コロナ禍で税収が落ち込む中、貯金にあたる412億円の財政調整基金から125億円を取り崩す。
斉藤猛区長は「財政的な理由で区民サービスを低下させたくない。今が(貯金の)使い時だろうと判断した」と語った。
江戸川区内には約1万5000の法人があり、中小企業が99%を占める。区は中小企業の業績が区民生活に直結するとみて、区内事業者への発注額にこだわった。建設業を中心に、前年比で7.3%増となる1151億円を発注する。
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